『ぼくは、ロボット』5月31日(月)
そっと、教えてくれる人がいる。
人間とは、すなわち人間の皮の着ぐるみを着たロボットであると。
「あなたの後頭部にジッパーのつまみがあるでしょう?」
そんなもの後頭部にあるはず…、あ、あった。
「それをおでこの生え際辺りまで動かせる?」
やってみると、ジッパーが20~30センチほど開いたのがわかった。
左右に皮を開くと、中にはメタリックな感触の硬いものが入っている。
「それが、本当のあなた。あなたはロボット。そして、全ての人間は、ロボットなのよ」
僕は自分が人間であると思っていたから、かなりショックである。しかも、僕だけではなくすべての人間がロボットだったのか…。
しかし、その事実が分かった今となっては、なぜかこれまでのいろんな疑問が解消され、ストンと腑に落ちるような感じさえするから不思議である。
『同僚の身体を登る~温泉郷へ』5月30日(日)
会社の同僚といる。
僕はマウンテンバイクに乗っている。
同僚は、「僕の身体を登ることができるかな?」などと不敵に笑ってくる。
たちまち同僚の身体が巨大な山に変身する。
僕はマウンテンバイクで必死に登っていく。
ただ、そこは人間の身体であるので、ぶよぶよと肉のような感触が残っている。
・・・・・・・
いつの間にか僕は車に乗っており、急なカーブを繰り返す山道を走っている。
カーナビは左右に2面あり、左側は現在の地図を表示しているが、右側は少し先の(未来の?)地図を表示している。
運転しながら、両方を見てしまうため、2面の地図と窓から見える本当の景色の中で混乱してきて何度も事故りそうになる。
やっとのことで目的地の温泉郷に着く。
川を覗くと、人間ほどの大きさの巨大な鯉が何匹か泳いでいる。
その川のほとりには温泉宿があり、家族や母方の親せきたちがくつろいでおり、早く風呂に入ってゆっくりしろ、としきりにすすめてくる。
『新世界のテーマパーク』5月29日(土)
大阪の新世界にいる。
街そのものが大きなテーマパークで、全ての建物がアトラクションになっている。
街の中に巨大な山もあり、ケーブルカーのような乗り物が登ったり下ったりを繰り返している。
街の片隅には笑福亭鶴瓶の物まねをしている大道芸人などがいる。
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