『スーツの水路』7月6日(火)
2つの街の間には水路が通っている。
片方の街では男物のビジネススーツを大量に作っている。
その町の方からスーツを水路に流していく。
スーツは意思を持ったように整然と、水の中を行く。
もう片方の街では待ち構えていて、スーツをひとつひとつ水路から取り出してはハンガーにかけていく。
水路からできてきたスーツには独特の風格ともいうべきものが備わっており、この一見無駄に見える工程が必要不可欠なものなのだとわかる。
『重い自転車』7月4日(日)
夜、雨の中、会社の人たちが、みんなでどこかへバスで向かっているのに、僕だけが自転車に乗っている。
登りの坂道だし、自転車は重たくてなかなか進まない。
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