『流浪の家族』7月13日(火)
家族4人でいろいろな場所に泊まりながら旅をしている。
ある時は高原にあるホテル。
ある時は極寒のシベリア。
今日泊まるのはたしかどこかのワンルームマンションである。
妻がカギを持っていて、ドアを開ける。
シンプルだが落ち着いた感じの良い部屋。
アップライトのピアノと、デスクとイスが黒を基調にコーディネートされている。
「いい部屋だね~」などと言っていたら、ドアの方から
「侵入者ヲ検知シマシタ。警備員ヲ呼ビマシタ。」
とアナウンスが流れる。
あれ?ここって誰か知り合いの家じゃないの?
え?違うの?それはヤバいよ!
と言いながらすでにくつろぎ始めていた子供たちを急き立てて慌てて逃げだした。
インターホンにはカメラがついているので、僕らの顔はしっかり撮られているだろう。
家族そろってお尋ね者になってしまった。
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