ここ数年、発酵食品に愛着を持っています。納豆なども毎食食べるくらい好きですが、ぬか漬けも大好きです。ぬか床はもちろん喋ったりはしないですが、なんとなく物言わぬ相棒、と言った親しみがあります。
1年程(たしか)使っていたぬか床が手入れ不足やいろいろ実験の結果もあって状態が悪くなってしまったので、1か月ほど前に新しく仕込みなおしました。
失敗の原因は手入れ不足と、あとは試しに入れてみたキムチが悪さをしたような気がしています。キムチを入れた当座は発酵が促進されて良い感じがしたのですが、その後最後までキムチの呪い（？）のようなものが取れず（キムチ自体は大好きなので、キムチ自体に悪気はないのですが）、やむなく万感の思いを込めて（おおげさ）「ありがとう」と手を合わせてさよならしました。キムチはキムチで美味しく頂くのが吉、という教訓を得ました（少なくともぬか漬けには合わない）。
新しくしたぬか床はなかなか順調です。自作した甘酒を少し混ぜてみたり、お米屋さんに売っていたぬかみそからしを入れてみたり、今回もいろいろ試して遊んでいます。水っぽくなったときは同じくお米屋さんで分けてもらったぬかを足しています。
さて、よくある野菜のぬか漬けを毎日楽しんでいる一方で、肉や魚を漬け込んで調理する、という方法があるのを本やインターネットなどで目にして気になっていたのですが、これまでなんとなく敷居が高い感じがして手を出せずにいました。昨日、業務スーパーでとんかつ用の豚肉が売っていたので、試してみようと思い立ち、試してみました。カナダ産、はじめて買いました。（業務スーパーは安くて珍しいものが多いのですが、外国産のものも多くて、おっかなびっくりいろいろ試してみています。）
肉をラップの上に取り、ぬかで表面を覆っていきます。お肉に使ったぬかは再度野菜を漬けるのにはよく無さそうなので、使った後は取り置いてまた別のお肉や魚に使ってみようと思います。
↑こんな感じに包んで冷蔵庫で漬けます。
今回は20時間ほど漬けました。表面の色が変色して、漬かっている感が出ています。2日やもっと漬ける人もいるようです。今後、漬ける時間もいろいろ試してみたいです。ぬかをぬぐい、残りのぬかは水で流しました。
オリーブオイルをしいて、焼きました。油はねが結構あったので蓋をしながら様子を見ました。焦げ目もついて美味しそう。
肉を取り出したあとにバターと塩を加えてキノコを炒めて付け合わせました。
良い具合に塩味が効いているのと、酸味と旨味が加わってなかなか美味しい！人によってはこの時間だと塩味が薄いと感じるかもしれません（お酒のおつまみと考えると少し塩気が少ないかも）。ネットでよく見るように、2日～ほど置いてから焼いてもきっと良さそうです。
今回豚肉を漬けてみて、ぬか漬けの楽しみがまた一層広がった感じがします。お魚や、鶏肉などにもまた挑戦してみたいな、と思いました！
ぬか床をお持ちの方で、水分調整のためにぬか床が増えてきてしまった、とかお肉を漬けてみることにご興味ある方は是非一度試してみてください！
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