『先輩の認知症』7月31日(土)
会社の営業の先輩であるIさんと名古屋にいる。
おそらく学会か何かがあるのだろう。
お好み焼き屋さんで昼ご飯を食べて、店を後にするのだが、
「お昼ご飯を食べに行こうか」
とIさんが言う。
僕は笑いながら
「えっと、いま食べたところですよね?」
と言うと、
「いや、食べていない。このお好み焼き屋さんなんかいいんじゃないか?」
と言う。
大酒呑みのIさんのこと、アルコールのせいで認知症が早めに始まってしまったのではないかと僕は疑う。
(僕も半年前までは酒飲みだったのに失礼なことだ。)
僕は戸惑いながらも冗談に付き合うつもりで、
「良いですね。ここ行きましょうか。」
とさっき入ったのと同じ店に入る。
Iさんは白い粉薬を飲もうとしているのだが、何かのはずみで僕はIさんにぶつかってしまい、粉薬はIさんの気管に入ったのか咳き込ませてしまう。
お水を渡すが、お水もまた気管に入ってしまったようで、咳は止まらない。
『運動会の写真』7月30日(金)
子供の頃の写真が入ったアルバムを開いている。
運動会の写真に写る僕は、全てのショットでボンヤリしている。
徒競走の途中なのに勝ちたいという意思が見えず、何かの競技の途中にも空を見上げていたり意味なく微笑んでいたりする。
母が一緒にそれを見ていて、
「こういう子は将来伸びない」
などと言ってくる。
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