『亡者たちの夕方』8月17日(火)
誰かに原付バイクを借りて薄曇りの街を走っていく。
夕方頃。
スピードが出ない。
歩くくらいの速さである。
亡者のように緩慢な動きでたくさんのチンピラが絡んでくるが、ぎりぎり捕まらないくらいのスピード。
チンピラたちはかつての僕の仲間であったり、もしかしてかつての忘れたい僕自身でもあるかのように思われる。
懐かしく、そしてでも、僕はそこから去る必要がある。
振り払って、振り払って、ゆっくりだけど進んで行くのだ。
『海外で窃盗に遭う』8月16日(月)
どこか海外に来ている。
家族とは別行動をしている。
マッサージを受けようと朝店に行くと、夕方に戻って来るように言われる。
デパートの建物の中をうろうろと歩く。
フードコートのようなところに荷物を置いて、すぐ近くのファーストフードショップを見物してから戻って来ると、カバンの中から実印や銀行口座のパスワードを書いた紙が無くなっている。
完全に盗まれた。
不用意すぎた!
保安室へ行くと、壊れた印鑑の入れ物とパスワードを書いた紙がクチャクチャになって見つかった。
警察が来て、監視カメラの映像から犯人を割り出して追い詰める。
犯人は3人組であった。
ビルの裏手に追い詰めた。
警察は問答無用で、淡々と一本のナイフだけで犯人たちを殺していく。
あっけない。
銀行に入っていたお金は全て無くなってしまっている。
家族とは連絡がつかない。
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