直前まではあまり兆候なく
先週の水曜日(2022年3月9日)、僕は出張で岐阜にいました。
仕事先の病院で午前中に仕事を済ませた後、取引先の人とカフェでコーヒーを飲んで情報交換をしていたのですが、なんとなくダルいような感覚を覚えていました。朝に検温した際には36.5度くらいでした。
実は2日前の月曜日の夜にはうちの奥さんが熱を出しており、「もしかしてコロナなんじゃないの~」などと言い合っていたのですが、2年ほど前、新型コロナが流行る少し前に流行していたインフルエンザに僕以外の家族がかかった時にも僕だけはかからなかったこともあり、なんとなく過信していたところはありました。また、3月7日の月曜日の朝には、仕事で訪問する病院の規定に従って新宿の検査センターの抗原検査を受けて陰性になっていました。
取引先の人に最寄りの駅に送ってもらった後、LINEに奥さんから連絡が入っていました。
耳鼻科に行って奥さんと小6の息子が検査したところ新型コロナ陽性とのこと。
僕自身のこのダルさも新型コロナの可能性が高いかも、と思いその後の出張を取りやめて東京の家に帰りました。帰る途中、かなりダルく、また普段よりも荷物が重たく感じられました。
ワクチンは打っていない
目くじらを立てられる方もおられるかもしれませんが…、ちなみに、我が家は誰もワクチンを打っていません。
特にアレルギーがあって、といったことはありません。
ただ一つの理由は、よく言われるようにメリットとデメリットを天秤にかけたときにメリットが勝っているとはどうしても思えないということになります。
また、職業的にどうしても打たなければいけないという制約もありませんでした。
帰ってから
帰ると、38度付近に熱が上がっていました。
実は母親が実家で漢方薬局を営んでおり、電話したところ↓の漢方を飲むように言われ、飲みました。
桔梗石膏、小柴胡湯、葛根湯。
近くにいればその都度一番合った処方で煎じ薬を作ってもらうのがよいのでしょうが、それは贅沢というものでしょう。
奥さんと息子が行った耳鼻科では解熱薬しか出してもらえなかったそうで、一般的には解熱薬のみで戦わないといけない人が多いのだと思います。
解熱薬は、せっかく体がウィルスと戦うために体温を上げているのにそれを無理やり下げてしまうため、結局は病状が長引くことになるので本当はよくないようですが…。
翌日、抗原検査を受けてみた
翌朝、少し落ち着いたところで奥さんたちが耳鼻科で「家族用に」ともらっていた抗原検査を受けてみました。
細長い綿棒で両鼻の粘膜を取り、液体につけます。
その液を↓の右端のくぼみに3滴入れると、陽性の場合Tのライン、Cのラインが出てきます。
結果は見事、陽性でした。
二本線が陽性の証。
耳鼻科からもらってきた書類には、陽性が出た場合、症状が出始めた日から10日間は自宅療養となっていたため、3月18日(金)までは自宅療養となりました。
岐阜で一緒にコーヒーを飲んでいた取引先の人に連絡し、会社へも報告しました。
ちなみに小1の娘はずっと無症状ですが、検査したところ陽性となりました。
僕の背中に羽根が
奥さんが、当初「背中が痛い」と訴えていたのですが、僕の背中も陽性の結果が出た日の夜あたりから痛くなり始めました。
肩甲骨から少し下あたりの両方の背中が、重い筋肉痛になったかのようにズキズキと痛むのです。
「もしかすると羽根が生えてくるんじゃなかろうか」と思うほどで、なかなか眠れない日もありました。
この痛みは3日間ほどありましたが、だんだんと薄らぎ、僕は天使だか悪魔だかになり損ねたのです。
他に飲んだ漢方薬
母には逐一症状を伝え、少しずつ薬が変わりました。3種類あったものが↓の柴胡桂枝湯と桔梗石膏の二つになり、
最終的には↓の柴胡桂枝湯のみになりました。
あと、これらのほかに板藍根(ばんらんこん)という薬のようなもの。
板藍根(ばんらんこん) | 漢方専門 | 大山漢方堂薬局 (ohyama-kampo.com)
ようなもの、と言ったのは、日本では薬と認められていないからです。
送料無料 宅配便 30包×6 ウチダ 板藍根エキス 2g×30包×6 ばんらんこん バンランコン
あとは牛黄(ごおう)。
金色の包みの中身は、↓こんな感じ。
こんな感じです。
結構変わった味です。
ウシの胆嚢(たんのう)または胆管中に病的に生じた結石のことで、漢方医学では、強心、鎮静、鎮痙(ちんけい)、解熱、解毒薬として各種の熱病や心悸亢進(しんきこうしん)(動悸)などに応用される。『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』の上品(じょうぼん)に収載されているが、その薬用起源はおそらくインドであろう。
牛黄とは – コトバンク (kotobank.jp)
牛の胆のうの結石って…。先人たちのたゆまない探求心はものすごいですね。変わった味がするわけです。
あくまでも僕の症状に合わせたものなので、誰にでも同じように効くわけではないし、処方する漢方医や薬剤師によっても違うものを出したりします。
こういったところが漢方薬が普遍的に使われにくい理由の一つかもしれません。
ちなみに、無料で漢方薬飲めて良いな、と思われる方がいるかもしれませんが、うちの母親は息子だからと言って漢方薬の代金を無料にしたりはしないので、結構なお金がかかりました(笑)。(それでも家族割引はしてくれたのですが)
でもそのおかげで割とすんなり回復しつつあります。
自宅療養サポートセンター(うちさぽ東京)を利用してみた
東京都には自宅療養サポートセンター(うちさぽ東京)というサービスがあり、結構な量の食糧や水、ドリンクなどが無料で受け取れます。
自宅療養サポートセンター(うちさぽ東京)のご案内 東京都福祉保健局 (tokyo.lg.jp)
もし新型コロナになられて、自宅療養される場合には是非ご利用してみてください。
うちも結構助かりました。
普段はあまり子供達には食べさせたくないカップ麵やレトルト食品も多いですけど、こういうときですから…。
最後に
我が家の家族4名のうち4名とも新型コロナの陽性になりました。娘はピンピンしていますが。
陽性になったとたんに会社にも学校にも買い物にも行けなくなったのと、弱毒化してきているとはいえ、それなりに大変な思いもしました。(まだうっすらダルかったり、微熱が出たりもします)。風邪と一緒だよ、という人もよくいますが、風邪よりは少し大変かな、という印象です。でも、インフルエンザほどには大変ではない、という個人的な感想です。
子供たちはずっと家の中にいるので喧嘩ばかりしていたり、そうかと思うとゲラゲラ笑っていたりします。
会社や仕事先にも迷惑をかけていますし少し不謹慎ですが、この状況をどこかで楽しんでもいます。
何年も経って振り返った時に、この10日間ほどの期間をほほえましく思い出すであろう程度には。
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