『名古屋に津波がやってくる~カタログのメモ書き』6月13日(日)
出張先の名古屋で夜、社長や営業部長と飲み屋へ行く。
学会が開かれて会社が販売している医療機器の展示をした後のようだ。
大通りに面した路上に出されたテーブルに座っている。
社長から、東京の国立(くにたち)に日本大学の系列の小児病院が新しく建つとかで、会社で販売している医療機器の売り込みに行ってくれとの話があった。
わかりました、と言ってその日は解散。
新幹線で帰ろうと名古屋駅まで地下道を通って行こうとするのだが、なかなかたどり着けない。
歩いている人たちは一様に切羽詰まっているようだ。
地下道は入り組み、上がったり下がったり、二股に分かれていたり、またいろんなところにドアがあるのだが、開けても通れなかったりする。
やっとのことで駅まで着くと、警察が注意を呼び掛けている。
「津波が来ます!レベルはマックスです!」
と言っている。地震もなくいきなり津波が来るのもおかしいが、とにかく津波は怖い。
早くビルの上の方へ行かなくては!と思うのだが、上に上がるような階段やエレベータなどは全く見当たらない。
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次に気づいた時、僕は東京の国立にいる。
津波にはどうやら遭わなかったようだ。どうやって東京へ帰ったのか記憶は無い。
社長から言われた小児病院のドクター2名に会っている。
一人はミサキ先生という人らしい。もう一人は名前が思い出せない。
会社で扱っている機器のことをよくご存じで、僕が何も言わなくても買ってくれそうな雰囲気である。
カタログをくださいと言われてカバンから出して手渡すが、どのカタログにも僕のメモ書きが書いてあり、恐縮しながらとりあえず渡した。
「まあいいですよ」と言いつつも、どちらのドクターも少しあきれているのがわかる。
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