批判すること。モノゴトの良いところを見つけること。

生き方

本を読んだり映画を観たり音楽や絵画を鑑賞した時に、または誰か人と出会った時に、最近僕が思うことを書きたいと思います。自戒をこめて。

批判すること

世の中の流れが、何かを見た時に批判する方向にどんどん行っているような気がしています。

上手に批判する人が優れている、といったような風潮があるようにも思われます。

僕自身も、気がつくと何かを、誰かを批判していることに気づくことがあって、ハッとします。

口には出さずとも、目だけで、心の中で批判している自分に気づきます。

でも僕は、本当は上手に批判するよりは、上手に褒めることができる社会が良い社会だと思っています。

誰かを上手に褒めたり、その人の良いところに気づける自分でいたい、何かの作品に出会った時に、この部分は良いな、と素直に感じられる自分でいたいと思います。

批判をしてはいけない、とは思いませんが、批判をする前にそこに見落としは無いか、本当は良いものが隠れているのではないか、といった視点が必要だと思っています。

その対象には、僕より優れているところがたくさんあるはずだ、と思いたいのです。

たとえば本を読みます。

小説であれば、ストーリーが面白くない、と思うことがあります。

人物が描けていないとか思う時もあります。

では、そう判断した自分のその価値基準は正しいのか?と問う必要があると思うのです。

もしかすると、自分が至らないばかりに、その作品の魅力を感じられていないのかもしれない。

自分の想像力がないからその作品の意図することが読み取れていないかもしれない。

その可能性を否定できないのであれば、できるだけ心を真っ白にして、学べるところがあるのではないか?と立ち止まって考えたいのです。

誰か人に会ったとします。

その人は一見、仕事が出来なかったり欠点が多く見えたりします。

でも、見えているのはほんの一部です。

その人の一部の側面を見ただけで、その人全体をダメだと思ってしまうのは失礼だし、自分の学びの機会を捨て去っていることにもなります。

自分以外はみんな先生

漫画家の赤塚不二夫が、

自分が最低だと思えばいいんだよ。自分が一番バカだと思えばいいんだよ。そうすりゃ、みんなの言うことがスーっと頭に入ってくんだよ。

赤塚不二夫の名言7選|心に響く言葉 | LIVE THE WAY (live-the-way.com)

と言ったと聞いたことがあります。

この言葉を胸に、生きていけたらと思っています。

ついつい、自分の小さなプライドが顔を出して、身の回りのことをダメだと思ったり、あの人は能力がない、などと思ってしまう僕がいます。

あの映画はダメだった、とか思ってしまいます。

そう思うことで自分が安全地帯にいると思えるのかもしれません。

でも、そう思ったとたんにそこから学べることを見逃していることに僕は気づいていませんでした。

心をやわらかく、思い込みをなくして生まれたての子供のように物事や人を見るときに、世界はまるで違って見えてくる。

いま、そう思っています。

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