保見団地で夕飯を

料理

愛知県の豊田市にある、保見団地というところにブラジル料理を食べに行ってみました。

保見団地のことを知ったのは、以前浜松でセルヴィツーというブラジル料理のお店に行った時に↓他にもブラジル関係のお店が無いかな、と調べた時のことだったと思います。

浜松のブラジル料理店、セルヴィツーへ行ってみました | 雨の星 探検記 (amenohoshi.com)

保見団地の概要はWikipediaにも記事が載っていました↓。

保見団地 – Wikipedia

1975年に豊田市が人口増加対策で建てた大規模な団地で、1980年代後半から豊田自動車で働くブラジル人が多く移り住んだことから、現在でも住民の55%が外国籍。団地内の小学校では生徒の70%が外国籍だそうです。

地元の人達との様々な衝突などもあったようですが、最近では行政の努力もあって問題解決のための支援体制も進んでいるようです。

調べてみるといろんな方が保見団地について書かれていて興味深いです。

愛知県のブラジル「保見団地」の治安や事件まとめ | 女性のライフスタイルに関する情報メディア (cherish-media.jp)

保見団地の中にはフォックスタウンというブラジル出資の商業施設があって、その中にブラジル料理のお店があると知りました。

浄水駅からバスで

さてこの日、仕事のついでで近くまで行くことがあって、名鉄戦の浄水駅からバスで行ってみました。

浄水駅からは保見団地までは10分ほどで近くまで行けます。

途中はのどかな田園が広がっていました。

本当は「東保見こども園前」あたりで降りるのがちょうどよかったんだと思うのですが、間違えて「保見団地口」で降りてしまいました。

周りになにも無くてちょっと不安になりましたが、グーグルマップ先生に助けられて道がわかりました。

少し遠いところで降りたおかげで↓のような団地の様子がわかってよかったです。

注意書きなどはポルトガル語併記。

大きなため池。

ありました、フォックスタウン!

↑真ん中に書いてあるのが行きたいお店です。

スーパー見学

その前に、建物の中に入っているスーパーマーケットに寄ってみました。

観光客気分です。

並んでいる野菜はあんまり日本のスーパーでは見ないものも多いです。

abobrinha?調べてみると、ズッキーニでした。

え、ズッキーニ?

日本でよく見るズッキーニとは少し品種が違うのかも。

でも、静岡産なんですね。へ~。

JIRO?

これも知らなかったですが、Wikipediaに載ってました。

ジロ (植物) – Wikipedia

苦味のある果物みたいですね。どんな味なんだろう。

これも愛知産。ブラジルの人達のために育てられているんですね。

お肉系もやっぱり充実。

うーん、近くに住んでたら通っていろいろ買って料理したい…。

お弁当とかお惣菜も高カロリーな感じで豪快です。

洗剤だとか缶詰なんかもブラジルぽいものが多くて見てるだけで楽しいです。

レストランへ

上の階に行くと、美容院や車のお店、英会話スクール、洋服屋などに交じってレストランがありました。

ぱっと見で、Picanhaにしました。

60代くらいの日系のおじさんが親切に対応してくれました。

Picanhaは牛肉のステーキでした。1500円也。

僕の懐具合を心配してくれたのか、「1500円だけどダイジョウブ?」

と聞かれました。「だ、ダイジョウブです!」

それから焼き加減も聞かれるので、ミディアムで発注しました。

店内はこんな感じ。

キター。美味しそう!

左上に見えるオレンジぽいのはタピオカ粉(キャッサバというお芋が原料みたい)を使った料理とのこと。(あとで調べたら、ファロッファという料理らしいです。)

人参なんかも入っていて、日本の料理に例えるなら、「おからの炊いたやつ」に似ているな、と思いました。

この料理とご飯と右下の豆のスープの3つを混ぜて食べるのがブラジル式なんだよ、と教えてくれました。

でも健康を気遣うワタクシとしては、せめてまずキャベツを。

うっすら塩味が感じられる。塩水で洗ってあるのかな。

そして、お肉へ。

焼き加減良い。

あと、味付けも濃すぎず、お肉のうまみもあって美味しいです!

豆のスープも美味しい。ほっとする感じです。

浜松のセルヴィツーでもこれに似たのが食べ放題で置いてありました。

おじさんのおススメ通りに3つを合わせて食べてみると、うんうん、ご飯もタピオカ粉のやつ(ファロッファ)も、スープと絡まるとジューシーになって、あとお豆の美味しさも絡んで良い感じです。

ブラジルの人達の味の故郷、という感じなんだろうなあ。

お肉、結構あるのでボリューム満点。

味にも満足しました。

今度来たらハンバーガーとか他の料理も食べてみたいです。

フォックスタウンの外ではこどもたち(中学生くらいかな)がサッカーしていました。

フォックスタウンの建物にボールを蹴りつけたりしていて、でもそういうところに鷹揚な感じも良いな、と思いました。

少し外国に来たような気分にさせてくれる、興味深い場所でした。

盛んに鳴いているツクツクボウシが、「でもここは日本なんだよ~」と言っているような気がしました。

野放図に移民を受け入れるべきだ、とも思いませんが、ケアするところをしっかりケアして、日本社会がお互いの価値観を認め合える良い意味での好奇心と強さや優しさを持てたら、となんとなく思いました。

コメント

  1. 通り縋り より:

    >フォックスタウンの建物にボールを蹴りつけたりしていて、でもそういうところに鷹揚な感じも良いな、と思いました。

    少し外国に来たような気分にさせてくれる、興味深い場所でした。

    鷹揚と言うか、黙認に近い形かと。フォックスタウンは完全に外国仕様になってる為か、あの辺は最近、日本人が通るの少なくなった様に思います。だからボール当たるのが怖ければ通らなければいいだけの話って事なんじゃないかと。現にあの辺でボール蹴ってる人は日系人の方が多い印象です。本当なのかは知らんけど、あの場所は狭く、周りに建物も多いんで、一応、豊田市によるとボール蹴りとかスケボーとか禁止っぽいです。でもまあそれでやめる筈も無く、最近は市も半ば諦めてしまった様ですが。

    まあ今の所大きなトラブルは無い様なのでいんですが、あの場所は土地柄、蹴ったボールが万一にも間違ってあらぬ方向に飛んだりすると色々と面倒な事が起こりそうな場所なのと、保見団地って静かな所なんで壁にボール当たったり跳ね返って地面にバウンドしたりするだけで結構音響くんですよ。写真にも少しだけ写ってますが、すぐ奥は住居棟ですしね。

    長く居ると慣れてしまうのか別に何とも思わんですが、外の方からすると興味深いんですね。まあそういうのも含めて、良くも悪くもそれが保見団地って事なんでしょうが。

    • 詩一郎 より:

      コメントありがとうございます!
      気づいていなくてすみませんでした。

      保見団地のそばに住まわれているんですね。
      貴重なコメントうれしいです。

      外から来た者にとってはちょっとした旅行気分でした。
      地域の方にとってはご迷惑かもしれませんが…。

      やはりそこに住んでいたらトラブルなどいろいろありますよね。

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