『アニメ会社へ舞い戻る~夜へ駆けるレーシングカー』7月3日(土)
今の仕事がすっかり嫌になり、20代の頃働いていたアニメ会社へまた入ることになる。(その会社は実際にはもう倒産している)
大きな宴会があって、一人の演出家のところへ呼ばれる。
演出家は、アニメ『鬼滅の刃』の竈門炭治郎 (かまどたんじろう)役の声優さんに似ている。
「僕、77歳なんだけどね、」と本人が言うが、どう見ても30代である。僕はこの人の助手を務めることになるらしい。
一冊の絵コンテを渡される。
「これ、明日までに目を通しておいてね」
と言われ、絵コンテを開いてみると、アメコミのように彩色が施されており、そのまま漫画として出版できそうな出来栄えである。宮崎駿の『風の谷のナウシカ』の原作漫画に色を塗ったような素晴らしさ。
宴会場の片隅に、お世話になった編集のSさんがいた。Sさんは僕のことが目の端に入っていそうなのに無視してくる。そういえばアニメ会社を辞める時にSさんには挨拶もしなかったような気がする。編集助手のFさんもおり、その様子を見てニヤニヤしている。
Sさんはようやく僕の方に向き直ると、地下へ行くように促す。
一緒に地下へ行くと、銀色のシートをかぶせた青いレーシングカーがある。
Sさんは1人乗りの座席に乗り込むと、先端の方のとがった場所にまたがって乗るように言う。
車は静かに、夜の街へ吞み込まれていく・・・。
『幼馴染の自伝』7月2日(金)
幼馴染のI君がこのたび、自伝を出版したとか。
本を開いてみると、僕のことも数行書いてある。
もう少し書いてくれてもいいのに、と勝手な感想をいだく。
『田舎のトイレ』7月1日(木)
どこか田舎に来ている。
トイレに行くと、小屋の中に巨大な穴が掘ってある。
穴の真ん中あたりに向かって板が延ばしてあり、その板の先端に座って用を足す方式らしい。
ちょっと好奇心をそそられてワクワクする。
穴の側面を見てみると、様々な生き物が張り付いている。
ウシガエルくらいの大きさの緑色のカエルとか、クワガタ虫の形をした毛虫のような虫とか。
カエルの目は完全に左右違う方向を向いており、強い違和感を感じる。
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